「ちょっとすまないがデスク周りを掃除するので、ホウキを持ってきてくれないか」と事務員に頼んだところ、「かしこまりました」と走っていく。すぐにホウキを片手に笑顔で戻ってきた。ん?ちょっと待て何かがおかしい。
ホウキといえばちりとり
賢明なみなさんならもうお分かりだと思いますが、残念ながらこの場合は「ちりとり」も一緒に持ってくる、が正解にして、「気が利く」ということです。
もしくは最初に「ちりとりも必要かどうか」を聞いておくべきなのです。
ホウキとちりとりはワンセットのようなもの。ちりとりのないホウキは、ライターを持たずにタバコだけ持ち歩いているようなものです。
ほんの少し相手の立場になれば分かることも、言葉だけを捉えてしまい、考えずに行動を起こすとこういう事態になってしまいます。
相手の立場になってみる
そもそも小学生の頃に散々ホウキとちりとりで掃除をしてきたはずですね。それがホウキだけしか持ってこないのは、相手の立場に立って考える習慣がついていないからです。
この世の中は何事も、相手の立場で考えればすぐに分かることばかりです。その小さな習慣があるかどうか、結構な大事な要素です。
つまり「気が利く」とは言葉だけを捉えず、即座に相手の立場になって考えることが出来る、という事にもなります。
そして、もう一つ大事な点は「躊躇しないこと」です。これも非常に大切です。
余計なお世話と思わない
特に言われていないし、余計な事をしない方が良いかな、と躊躇、遠慮してしまわないことも大事です。気を利かせることは言われていないことをするのですから、遠慮などしていたら到底実行できません。
「言われた事だけやっていれば良い」という上司がいたら、申し訳ありませんが、そいつは「無能」だと思っていれば良いです。
与えられたこと、言われたこと、をそのままやっていても出世はしません。臨機応変な対応をしていかなければ、社会人としては少々不足していると言えます。
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