【妥協・折合】を使った文章例
■人生とは妥協の連続
キレイ事を抜いてよくよく考えると人生は妥協だらけ。例えば、第一志望の学校へは行けず、一番好きだった異性とは付き合えず、自分の容姿に満足出来ず、そして夢も諦めてしまった人、そんな人もこの世にはたくさんいることでしょう。でも、それはダメな事でしょうか。否、それが人生というものです。
■上手に折り合いを付けましょう。
折り合いの『折る』には主張を引っ込めるという意味があり、互いに引っ込め合うという意味があります。こちらの言い分ばかりを通そうとしても決着がつかない事が多々あります。主義主張を通して話を拗らせるのは簡単ですが、そこを上手に折り合いをつけて割り切る事が出来るのが一流です。
【妥協・折合】に使える慣用句・ことわざ
■背に腹は代えられない(せにはらはかえられない)
不本意でも他に選択肢がないこと。
「妥協点を見付ける為に背に腹は代えられません。」
■折り合いをつける(おりあいをつける)
互いに譲り合い妥協点を見つけること。
「双方言いたい事もありますが、折り合いをつけましょう。」
■人と屏風は直ぐには立たず(ひととびょうぶはすぐにはたたず)
屏風は曲げないと立たないことから、人もある程度曲げて妥協していかねば世の中を渡れないという意味。
「人と屛風は直ぐには立ちませんので、どこかで妥協するようにしましょう。」
■長いものには巻かれろ(ながいものにはまかれろ)
強大な権力や勢力には逆らわずに、妥協して従っておく方が世の中は渡りやすいという意味。
「とりあえず今は長いものに巻かれておきましょう。」
【妥協・折合】に使える四字熟語
■委曲求全(いきょくきゅうぜん)
委曲(細やかに行き届くこと)を尽くして全体の調和をはかる。細かい点は我慢して折り合いをつけること。
「双方、これを委曲求全として決着しましょう。」
■内清外濁(ないせいがいだく)
心は清潔だがうわべは世俗にまみれ汚れたふりをすること。
「正義の心を抑え、内清外濁して妥協していきましょう。」
■削足適履(さくそくてきり)
折り合いをつけて無理矢理にでも合わせること。大きな足を削って靴に合わせるという意味から。
「無理にでも、削足適履で折り合いをつけましょう。」
【妥協・折合】に使える偉人の言葉
■大局さえ見失わなければ大いに妥協してよい。 徳富蘇峰(ジャーナリスト・評論家)
大筋から外れないようしていれば、むしろ妥協していかねば前に進むことは出来ません。それが『仕事』と言えるかもしれません。
■結局、妥協したのである。もともと生きるとは妥協することである。 江戸川乱歩(推理小説家)
生きていると妥協せねばならない事がたくさんありますね。こればかりは仕方がありません。妥協せずに生きている人なんてひと握りです。
■結婚には妥協しなければならないことがあるわ。お互いに物事がうまくいくよう努力しているの。 グレイス・ケリー(モナコ公国公妃・アメリカの元女優)
結婚だけではなく、人間関係には絶対に妥協が必要。妥協と云うよりも尊重というべきかもしれません。
■できるだけ妥協するのが一番の利口者。欲張り過ぎると損をする。 ラ・フォンテーヌ(フランスの詩人)
ある程度欲張っていくのは大事ですが、過ぎるとロクなことになりません。逆に妥協しすぎるのも良くないので、ある程度の妥協で。
■私たちのように未完成な人間に、何もかも完璧にこなせるわけがない。私たちにできるのは、その時その時の妥協点を探ることである。 マハトマ・ガンジー(インドの宗教家・政治指導者)
目指すのは完璧ですが、どこかに妥協点を置いておかねば、完璧どころか疲れてしまうのもまた事実。
■私の人生観は単純だ。すなわち目を背けることなく人生と折り合っていくということだ。 ローレンス・オリヴィエ(イギリスの映画俳優・監督)
思ったような人生を歩める人は羨ましいものです。ほとんどの人間が人生に折り合いをつけて歩んでいます。その折り合いをつけた人生を全力で全うしましょう。
■年齢によって人生と夢との折り合いのつけ方は変えた方がいい。それがうまくできないと、自分はだめな人間、夢を実現し切れなかった人間として、結局いつまでも自己否定してしまう。 齋藤孝(さいとうたかし:教育学者)
否が応でも年齢は重なっていきます。その時その時の折り合いの付け方を学ぶのもまた人生、かもですね。
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