会社内の上司の部屋へのノックだけではなく、訪問先でノックをする場合、何回位すれば良いのか迷ったことはありませんか。実はこれにも世界基準のマナーがあるのです。
日本では3回
実はノックごときにも世界基準というものがあるんです。それがプロトコール・マナーと呼ばれる世界基準のマナーです。これには検定まであるようです。
●プロトコール
出典:一般社団法人日本プロトコール・マナー協会HPより
国際儀礼、世界標準マナーと和訳される世界共通のルール。国際的なマナーやエチケットを総称してそう呼ばれる。
これによりますと、欧米のビジネスマナー、もしくは世界標準は「ノックは4回」が基本とされています。その他には
2回・・・トイレ
3回・・・親しい間柄
4回・・・大切な場面、ビジネス
となっていますね。しかし日本人の感覚からすれば、4回は少し多いように感じますね。
日本では3回ノック
日本では3回のノックがベストでしょう。世界からは外れますが、これもお国柄といったところでしょう。
ちなみに世界基準も日本も「トイレはノック2回」となっていますね。トイレのノックにマナーもクソもない気がしますが…。しかし「世界基準」だの「ノックの回数」よりも、もっと大切なことがあります。
ノックのスピードと強さ
もちろん回数も大切でしょう。しかし、ノックをする「スピード」、そして「強さ加減」の方が重要です。特に日本人はこういったことを大切にする傾向があります。
ノックに適したスピードは
たとえ3回のノックだったとしても、ドンドンドン!と0.5秒ほどで3回も叩けば、まるで借金取りが来たかのようです。やはり速度的には1秒~1.5秒くらいで3回叩くくらいがベストでしょう。
ノックの強さ加減は
強く叩けば元気な感じがする、というのも間違いではないと思いますが、やはりここはTPOに合わせて、強さ加減を考えるべきだと思います。
面接でしたら、そこそこ強くても良いと思いますが、もし訪問先の事務所内がそれほど広くなく、静かな状態で仕事をしておられたら、強烈なノックに相手はびっくりしてしまい、印象としては最悪です。
ですので、まず最初は扉の向こうが静かであることを想定し、10m先にいる人に聞こえる程度で叩けば良いと思います。初めは軽く、返事がなければ強めに、で良いでしょう。
マナー自体を知っておくことも大事
とは言うものの、こんなプロトコール・マナーなどあくまで基準に過ぎません。しかし「知っているか知らないか」では評価も違ってきます。
例えば、マナーにやかましい知ったかぶりの取引先の社長。
「君は会社で”ノックは3回”と教えられているのかね?」
ときましたら
「いえ、世界基準のプロトコール・マナーは4回だということですが、私自身、3回が気持ちが良いと思いまして、そのようにノック致しました。」
と返せば、与える印象が違います。
これぞ「知識は身を助ける」です。
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