「まあ大丈夫だろう」というプラス思考も大切なのですが、それともう一つ、心に置いておかねばならないのが、ある程度の「警戒心」を持っておくことです。車で例えるならば、教習所で習った「かもしれない運転」という考え方です。
警戒しすぎてもしんどいけど
「突然飛び出してくるかもしれない」「赤信号を無視してくるかもしれない」という、ある程度の警戒心を持っておけば、いざという時に回避出来るであろうことは、みなさん誰もが分かっていることでしょう。
かと言って「動物注意」の標識を見て、「え、動物出てくるの?警戒せねば!右からか!左からか!」などと考えながら猛烈に警戒しつつ運転している人もほとんどいないと思われます。正直、さすがにこれは疲れてしまいます。
しかし、実際に動物との衝突事故があるから標識があるわけで、出来るならば少し視野を広げるためにも、左右をちょっと気にしつつ運転しておけば、本当に飛び出してきた時に回避する確率はグンと上がります。
不慮の事故での死亡率は3%
しかし、あまりにも確率が低いものにまで警戒していると、まともに生活が出来ませんね。例えば、スマホの電池が爆発するかもしれないので、あまり近づけないようにしよう、などと考えて生活していたら起きている間、いや下手をすると24時間ずっと警戒しっぱなしになってしまいますので、息が詰まってしまいます。
そう考えますと、あんまり警戒していると精神衛生上、良くないのでは?ということになってきます。
しかし2018年(平成30年)の死亡原因ランキング(※厚生労働省HP、「結果の概要」参照)によりますと、1位はガン、2位は心疾患、3位は老衰、と並んでいます。その中で6位は不慮の事故で、死亡率はなんと3%もあります。100人いたら3人が不慮の事故で亡くなっていることになります。これはかなりの高確率と言えるのではないでしょうか。
結局、車や自転車の運転はもちろんのこと、作業中の事故など要所要所で「起こるかもしれない」という強い警戒心を持ちつつ取り組むべきかもしれませんね。
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