【工夫・考案・創意】を使った文章例
■考えるだけなら誰にでも出来る
「本当にこれで良いのか」「なんか良い方法がありそうなものだけど」。考えるのは誰にでも出来ることです。そこで誰もやったことのない事を「作りだす」のではなく「創り出す=新たなものを生みだす」ことが大切です。
■「作」ではなく「創」【朝礼スピーチ130】
■工夫をしたいならまずは「基本」から
基本をきっちりとマスターしていない人間が、工夫を凝らしてその「応用」など出来るはずがありません。まずは基本を忠実に実行し、習得した者だけがその先の応用が見えてくるものです。
■基本なくして工夫ならず【朝礼スピーチ131】
■ほんの少しの工夫で劇的に変化する
「工夫」というのは実はそんなに大した変化が無い場合が多い。例えばあまりにも犯罪の多い街の街灯を青色に変えただけで、犯罪が劇的に減少した、という(真偽の程は分かりませんが)データがあります。色の効果はもちろんのこと、街灯を変える事によって周辺住民の防犯意識も高まることに一役買っているようです。「たかが色、されど色」、工夫とはほんの少しの違いなのかもしれませんね。
■少しの工夫で効果アリ【朝礼スピーチ132】
【工夫・考案・創意】に使える慣用句・ことわざ
■頭の濡れぬ思案(あたまのぬれぬしあん)
先のことをあれこれ考える前に、いま雨で濡れている頭を濡らさない工夫をすることを考えるべき、という教え。
■禍を転じて福と為す(わざわいをてんじてふくとなす)
どうしようもない災難や失敗も、逆にそれを工夫して利用し、有益なものに転換する。何事も考え方、やり方一つで180度ひっくり返ることがあります。
■読書百遍義(ひゃっぺんぎ)自ずから見(あらわ)る
多くの本を読めば良い、というのではなく、「良い書物を熟読しろ、そうすればどんな難しいことも理解出来る」という教え。あれこれやるよりも良いと思った事を繰り返してみるのも工夫の一つです。
■猫を追うより皿を引け
猫を追い払うためには、まず餌の皿を取り除くことが一番効果的である、という教え。物事の本質に目をやれば簡単に問題は解決するはずです。工夫なんてものは、さほど難しいものではない場合が多いのかもしれませんね。
■舟に刻みて剣を求む(ふねにきざみてけんをもとむ)
昔ながらの考え方ややり方にこだわり、時代の移り変わりに気づかないこと。言われるがまま、固定概念のままにやっていても、そこに進歩はありません。常に創意工夫を考えて行動するべきです。
■割った茶碗についでみる
取り返しのつかないことにいつまでも執着していて、何とかしようとすることだけが「工夫」ではありません。新たに創意し、次に進む事もまた工夫。
■三十六計逃げるに如かず(さんじゅうろっけいにげるにしかず)
戦のさなか、あれこれと策略に嵌って、時間を無駄に浪費して迷うよりも、さっさと逃げてしまってから考えてみるのが一番の得策である。迷ったら原点に戻ってみるのも良い。
【工夫・考案・創意】に使える四字熟語
■独具匠心(どくぐしょうしん)
独自のアイデアや技巧を備えていること、または作品。匠心とは、工夫をしてより良いものを作ろうとする心、つまり匠(学術・芸術の優れた人)の心
■創意工夫(そういくふう)
『創意=新しい視点から作りだす』『工夫=方法、手段を発見するために考えを巡らせる』。本当に従来の方法で良いか、現在の方法が本当に最高レベルのものなのか、よく考案してみるのもまた『課せられた仕事』のひとつです。
■奇想天外(きそうてんがい)
思いも寄らないような変わった発想。誰でも思いつきそうな従来の方法ならば、既に誰かが考えています。いったん思考の想定外に行ってみると、思ってもいなかったことを考案出来ることもあります。
■水平思考(すいへいしこう)
既成概念にとらわれずに、様々な角度、視点から物事を捉え考えること。対義語は「垂直思考」で「論理的、分析的に考える」。一旦常識から離れてみないと、見えてこない事があります。「工夫」とはそういうものかもしれません。
【工夫・考案・創意】に使える偉人の言葉
■働き一両、考え五両、知恵借り十両、コツ借り五十両、ひらめき百両、人知り三百両、歴史に学ぶ五百両、見切り千両、無欲万両。 上杉鷹山(米沢藩9代目藩主)
働けば一両もらえるが、考えながらやれば五両となり、知恵を借りてやれば十両となる。コツが分かれば五十両となり、ひらめきが生まれて百両となる。人脈が増えると三百両となり、歴史から学ぶことで五百両となる。不要なものを捨てる勇気を持てば千両となり、お金の為ではなく人の為に動く人物となれば万両の価値となる(※注:サイト主が勝手に解釈してます)。
同じ時間を同じように働くのでも全然価値が変わってきますね。
■自分が出したアイディアを、少なくとも一度は人に笑われるようでなければ、独創的な発想をしているとは言えない。 ビル・ゲイツ
自分が考案、創意工夫をしたことが笑われたら、誰も想像できないすごいことだ、ということと捉えてみましょう。
■創意工夫、独立独歩、これをつらぬくにはたゆまぬ努力がいるし、同時にひとりよがりに陥らぬための、しっかりとした哲学が必要となる。 本田宗一郎
基本だけを漠然とやっていても進歩はありません。自分自身が頑張る理由・原理もしっかりと持っておかねばなりません。それこそが創意工夫へとつながります。
■発明考案にしても、人より一分でも一秒でも早ければ特許になる。すべてスピードじゃないですか。だからスピードを否定したら、発明的創意工夫もないし、そこにウィットもないはずです。 本田宗一郎
逆に言えば、ウィット(機知)、つまりとっさの機転や知恵から、発明的創意工夫が生まれる、と言えるのかも。
■失敗すればやり直せばいい。やり直してダメならもう一度工夫し、もう一度やり直せばいい。 松下幸之助
工夫する方法がなくなるまでやったら、それはそれで次の境地へ進めば良いだけ。
■自力でやろうと決意すれば、そこに創意工夫も勇気も湧いて、難しい事でも達成出来る。 松下幸之助
どう工夫するのか、ではなく、まずは一歩進んでみれば自ずと分かることが多々あります。
■昨夜の考案も今朝はこれを冷笑する見識を持たなければならない。 リチャード・フランシス・バートン(英国探検家)
せっかく思いついた素晴らしい考案でも、一度寝てから冷静に観ると案外穴だらけの案だったりします。しかし意地を通しても意味はなく、それを捨てることも大事なんですね。
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