物理的なことですが、近すぎて見えなかったものが、下がってみると視界が広がり、結構見えたりするものです。壁にぶち当たったり煮詰まったりしたら、ちょっと後退してみるのも一手です。双眼鏡で一点だけを覗いているのと同じようなものです。
ドラマのワンシーン
『煮詰まれば煮詰まるほど、前かがみになり視野は狭くなり、視点は一点に集中していく。考えれば考えるほど、頭には同じことが浮かんでくるばかり。
ちょっと一旦それから離れてみよう。そうすると、別の何かからヒントを得てひらめく。』
よくドラマで見かけるありがちなシーンです。でも強(あなが)ち間違いでもありません。実際にあのように、一旦離れ退いて見ると、どうしてこんなことが分からなかったのだろうか、と不思議に思った経験が誰しもあるのではないでしょうか。
例えばこれは、双眼鏡を覗いている状態と言えるのではないでしょうか。
引いて視野を広げる
望遠鏡を覗いて遠くを眺めたことはありますか。その景色の一点だけではどこの景色か分からなくとも、引いて見れば、どこの景色を覗いていたのかが分かる、といったようなことがあります。
この世界遺産はどこだ、みたいなクイズもどこかの番組でやってましたね。
深く考えすぎていますと、これと同じような現象に陥っていると思われます。つまり、少し退いて、引いて考えてみれば、分かること、見えることがある、ということです。
ところが必死になっている当人には、それが分かりにくいんですね。そんな時こそ一歩、下がる余裕を持っておきましょう。
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