マイナス思考(ネガティブシンキング)の人間は、ちょっとしたミスをいつまでもクヨクヨと引きずってしまいます。悩んでも仕方がない、と頭では分かっていてもそう簡単に直りません。何故なら生まれつきの性質ですから。だからと言ってそのままでは社会人としてはちょっと困ったものです。
何とかプラス思考(ポジティブシンキング)な人間に生まれ変わりたいものですが、そもそも「プラス思考でいくぞ!」というのはマイナス思考の人間が考えることであって、発想そのものがボンヤリとしていませんか。もっと明確に「プラス思考」になるために細かく解析してみましょう。
そもそもプラス思考とは?
プラス思考とは読んで字のごとく「肯定的に物事を考える」です。もっと厳密に言うならば「どんな事も肯定的にとらえる」ということでしょう。
例えばミスをしたとします。マイナス思考の人間はいつまでもそれを悩みます。
- 自分のせいで迷惑をかけた
- 自分の評価が下がってしまった
- 自分のキャリアに傷が付いた
などのように、とにかくダメなことばかり考えてしまいます。ミス自体はもちろんダメなことです。しかし自分自身の成長の為の経験であることは間違いないのです。
このように肯定的にとらえてしまえば良いのですが、ここで勘違いをしてしまう人がたくさんいます。
その2つの勘違いパターンを紹介しましょう。
勘違いされやすい2つの思考
「プラス思考」という概念そのものを勘違いしているパターンがあります。よくあるパターンは以下の様な2つのパターンに分けられるでしょう。
楽観思考
「ま、いっか」という楽観思考です。「このミスは自分にとってプラスなんだ、気にする事はないさ」と何も考えていない考え方です。ミスそのものを蔑(ないがし)ろにしてしまう考え方ですね。この考え方には検証が存在していません。
逃避思考
「どうせこのミスは自分にとってプラスであるし、そもそも自分が悪いのではないのだ」という逃避思考です。責任転嫁してしまい、ミスそのものを他人のせいにしてしまう考え方です。この考え方には反省が存在していません。
以上、2つのパターンは決して「プラス思考」ではありません。この2つのパターンを踏まえれば、「プラス思考」とはいかなるものなのか、が分かるはずです。
反省・検証、そして次に生かす
フローチャートにして説明しますと。
- ミスをおかす
- 何故ミスをしてしまったか反省し検証する
- 検証した結果を次に生かす
- それを経験値と捉える
これこそがプラス思考、いわゆるポジティブシンキングであり、自分の経験値となる貴重なミスになるか、ただのミスとなるかの分かれ道なのです。
ただし、ここで忘れてはならないのはミスをしたら「すみません!」とまずは謝罪することです。人として大切な事ですね。言いたい事があるならその後です。
そしてくよくよ悩まずに、充分に反省・検証し次にいかせば良いだけ、ただそれだけの事です。
ミスのない人間はこの世にいない
最後にもう1つ、ミスなど誰にでもある、もちろん自分にもあることなのだ、という事も忘れないで欲しいのです。
四字熟語、ことわざ、偉人の言葉にもたくさんそのような教えがある。是非教訓として下さい。
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