じたばた、あたふた。ついでにおろおろ、うろうろ、おどおど、ざわざわ、どたばた、せかせか。どれもこれも慌てふためいているオノマトペ(擬態語)ですね。これら全て、いかにも「冷静でない人間」の様子を表している感じがします。
静かなるオノマトペ
冷静で落ち着いている様子を表すオノマトペと言えば、何を想像しますか。「ゆうゆう」「じっ(とする)」「すっ(と○○する)ぐらいでしょうか。あまりたくさんは無いような気がします(知識が無いだけかもしれません、すみません)。
じたばたあたふたなどのオノマトペには「動き」が感じられます。逆に冷静な状態には「動きや揺らぎ」が感じられません。ひょっとすると「動きの無さ」がオノマトペが少ない理由なのでしょうか。
動きと言うのは、目に見える体の動作プラス「心の動きや揺れ」のことも意味しています。体の動作は心の動きや揺れに連動していますので、つまりは心が動じずにいれば大丈夫、ということになります。
頭で分かっていても意味無し
とは言うものの、言葉で言うほど簡単ではありません。自動車で事故を起こしてしまった時に、本人同士ではなかなか上手く話し合えないのを、保険会社が代弁してくれる、なんて話もありますね。自動車保険のCMでよく見るアレです。
天ぷらを料理していて油に火が移り、慌てて水をぶっかけてしまうのも「火を消すには水」しか頭にないからです。よく考えれば油に水をかけたら跳ね跳びまくることは身を持って知っているはずなのに、です。
いずれも心が静寂でないが故に、行動にも静寂さ、落ち着きがなくなってしまいます。じたばたし、あたふたし、おろおろしていまうのです。心の揺らぎがなくなるように、まずは落ち着き冷静さを持ち、そして行動することが大切なのですね。
と、人には言えて頭に知識として存在しても、実際に自分の身の上に起こった時に実行できねば意味がありません。よく心に留めておきましょう。
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