一日に「最大限努力をして進める距離」が全く同じであるAとBが、ある地点から同時にスタートした。両者とも全力で進み続け、ある日Aがサボり、Bが前に出て、両者の間に距離が出来た。これ以降Bが休まず進み続けるならば、理論上、二度とAはBに追い付けないということになります。これが人間に「差」が出来る時のシチュエーション。
目に見えないものほど差が出来やすい
仕事というのはやれば必ず成長します。野球やサッカー、スポーツ全般にも言えることですが、「やればやるほど上達していく」のは当たり前のことです。何しろ「得点」や「数字」として結果が見えますから、上達度が見えやすい。
例えば営業など、努力を続けている者は、目に見えて数字が向上していきます。しかし技術職のような「結果が目に見えにくい」場合は、成長しているのかどうか、一ヵ月単位では確認するのは難しいです。
しかし2人の社員が、一方がダラダラ過ごし、もう一方が一生懸命毎日を過ごしていれば、一年後には確実に「大きな差」が生まれている。この差を埋めることは可能か、否、ほぼ不可能と言えます。
「いやそんなことはねえよ、努力で差は埋まるはずだ」と考えている人もいるでしょう。本当に可能か?2つの観点から考えてみます。
相手よりも努力すれば何とかなるか
相手よりも「質と時間」が上回れば、何とかなるのではないか、そのように安易に考えてしまう人も少なくありません。
質を高める
例えば、冒頭のの例題、「最大限努力をして進める距離」が全く同じであるAとB」の場合は、「進める距離」を増やす、ということで質を高めることになるでしょう。
しかしそう簡単に増やせるると思いますか。一日に最大限の努力をしているのだから、これ以上は無理、と考えるべきではないでしょうか。しかもその「進める距離」を増やすために努力をしているのだから、これはほぼ不可能と考えるべきです。
そしてその相手も質が向上しているのですから。
相手よりも時間を上回る
休日返上して努力する、と言うのは簡単ですが、実際には会社が空いていない、など色々な意味で不可能と言えるでしょう。
ましてや休みは必要不可欠なものなのですから、どこかで歪みがやってきてしまいます。
一日一日を大切にしよう
以上のことから、現実的には「差がついたらもう追いつけない」ということです。しかも一回休むと、技術力が3日前に戻る、とも言われています(諸説あり)。
要するに、いま目の前にある一日一日を大切に過ごし、決して無駄にしないこと。これが最も大事なことです。
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